SonO-toKi

ゴミ捨て場の
ラジカセの
シルバーの
フレームが
陽を映し
光るとき

無意味が意味をこえてゆく

バーの
マスターの
そそぐ
炭酸の
はじける
泡は

どこの町のどの工場から
送り届けられているのだろうか

映画について
語っていた
彼は
会話に困っていたのだろう
彼女も!!

後にかけてあるギターの
金属の糸巻きの汚れと腐食だけが

しずかにしずかにすすんでいる






2016.12.?
2016.1.20